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2014 年度 実施状況報告書

異時相画像データおよび非剛体変形統合法を用いた低線量冠動脈CTの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24591765
研究機関広島大学

研究代表者

立神 史稔  広島大学, 大学病院, 講師 (90411355)

研究分担者 粟井 和夫  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 教授 (30294573)
檜垣 徹  広島大学, 医歯薬保健学研究院, 特任助教 (80611334)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード冠動脈CT / ノイズ低減
研究実績の概要

平成25年度に行った臨床における心臓CTでの初期検討(20症例)を65症例まで増やし、再度解析を行った。我々の作成したソフトウェアを用いることで、最終的に画像ノイズは約20%低減し、コントラスト分解能および放射線科専門医による視覚評価はいずれも有意に向上した。また昨年度の初期検討と同様、心拍数が低い症例ほどノイズ低減効果は高くなり、検査時の心拍コントロールが重要であると思われた。今回の検討より、将来的に36%程度の被ばく低減が可能と考えられた。本結果は、英文論文として発表した(Eur Radiol. 2015 Jan;25(1):41-8)。
今年度はさらに、我々の開発した画像ノイズ低減ソフトウェアと、従来から使用している画質改善ソフトの一つである逐次近似画像再構成法との併用に関する検討を開始した。我々は始めにファントムを用いた検討を行った。東芝社の320列CTを用い、心電図同期を利用したprospective ECG-triggering scanにより心臓CTを撮影し、前回同様、時相の異なる3つの画像(70%、75%、80%)を作成した。今回はこの3つの画像を逐次近似画像再構成法にて作成した後に、非剛体変形および加重平均を行ってノイズ低減画像を作成した。結果は、通常のCT画像に対し約35%程度とさらなる画像ノイズ低減が見込まれた。今後は臨床症例に対し本手法を適応し、解析を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当院では平成25年秋より320列CTが新たに導入された。CT装置の新規導入に伴い再度ファントム実験を行ったため臨床データの収集に若干の遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

我々の開発した画像ノイズ低減ソフトウェアと逐次近似画像再構成法とを併用し、どこまで画質改善が図れるかを検討する。目標症例数は20症例で、研究成果を英文論文にて発表する。

次年度使用額が生じた理由

当院では平成25年秋より320列CTが新たに導入された。CT装置の新規導入に伴い再度ファントム実験を行ったため臨床データの収集に遅れが生じ、未使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

我々のソフトウェアと従来から使用している画質改善ソフトウェアとの併用に関する検討を行い、その国内学会および国際学会での発表のための旅費(650000円)とスライドや論文作成のための校閲料(100000円)、論文投稿料(100000円)、データ保存媒体等の物品費(150000円)に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] A new technique for noise reduction at coronary CT angiography with multi-phase data-averaging and non-rigid image registration.2015

    • 著者名/発表者名
      Fuminari Tatsugami, Toru Higaki, Yuko Nakamura, Takuji Yamagami, Shuji Date, Chikako Fujioka, Masao Kiguchi, Yasuki Kihara, Kazuo Awai
    • 雑誌名

      European Radiology

      巻: 25 ページ: 41-48

    • DOI

      10.1007/s00330-014-3381-9

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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