心電図同期による冠動脈CTにおいて、同一心位相内でわずかに時相が異なる複数の画像作成し、それらを非剛体変形しさらに重み付け加算を行うことにより画像ノイズを低減するソフトウェアを開発した。65症例のCT画像データを用い、心位相75%を中心として、その前後で時相の異なる3つの画像(70%、75%、80%)を作成した。画像間で非剛体位置あわせ処理を行い、周辺時相の画像を中心時相(75%)の画像に重ね合わせるよう変形させ、加重平均を行った。その結果、画像ノイズは約20%低減し、冠動脈の視覚評価も有意に向上した。本法により理論上、36%程度の被ばく低減が可能と考えられた。
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