研究課題
prospectiveに不安定狭心症が疑われる患者さんに対して、亜硝酸薬使用前後の冠動脈CTA検査を行い、亜硝酸薬使用前及び使用後で、冠動脈CTAを撮像し、セグメント毎に冠動脈径を計測した。基礎的検討として、亜硝酸薬による冠動脈径に対する冠動脈の拡張の違いを計算し、拡張率は血管径に反比例し、より小血管で拡張率が高いことが分かった。このことは、J Cardiol 2015 65:230-6に掲載された。非プラーク部、非石灰化プラーク部、混合プラーク部、石灰化プラーク部に分けて冠動脈拡張の違いを検討した。冠動脈プラーク自体が冠動脈拡張能を妨げる因子であることを解明し、各プラーク間では冠動脈拡張率には大きな違いはなかった。動脈硬化の初期の段階と思われる非石灰化プラークでも、冠動脈の拡張能が低下し、亜硝酸薬の作用する血管内皮障害が動脈硬化の初期段階で起こっているものと思われた。この研究は、2013年北米放射線学会(RSNA)で発表し、現在英文雑誌へ投稿中である。亜硝酸薬使用前後の冠動脈CTA画像から冠動脈攣縮を予測するために、臨床的診断と冠動脈拡張能の関係について現在検討中である。しかし、非常に多くの因子が関与するため、詳細な検討が必要となっている。
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