亜硝酸剤使用前後の冠動脈CTの画像を解析し、冠動脈拡張能の違いから冠動脈攣縮が評価可能か検討した。基礎的データとして、①冠動脈径と冠動脈拡張の関係を評価すると、亜硝酸薬に伴う冠動脈拡張は冠動脈径とは逆相関し、より細い血管で冠動脈拡張能が高いことが分かった。②また、冠動脈プラーク性状(石灰化、混合型、非石灰化プラーク)での評価では、冠動脈プラーク自体で内皮障害を来し、冠動脈の拡張能が低下していることが分かった。 現在、臨床的に冠動脈攣縮が疑われる症例での冠動脈拡張能が、非冠攣縮例の冠動脈拡張能と異なるか検討中である。
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