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2013 年度 実施状況報告書

3TーMRIを用いた乳腺拡散テンソル画像の乳がん診療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 24591773
研究機関九州大学

研究代表者

藪内 英剛  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70380623)

研究分担者 佐々木 雅之  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40240907)
熊澤 誠志  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50363354)
平田 秀紀  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70173242)
キーワード拡散テンソル / 非腫瘤形成性病変 / 乳癌 / MRI
研究概要

乳腺腫瘍の術前症例全例に拡散テンソル画像を撮像し、そのうち腫瘤非形成性病変53例に対して、病変部とそれに対応する対側乳房の同一区域の、FA, ADC値をそれぞれ測定し、手術によって得られた病理学的T因子との相関を解析した。
T1以下の腫瘤非形成性乳癌の病理学的浸潤部の広がり(Tis+T1Mi, T1b, T1c)を、FA, ADCを用いてある程度推測できることが確認できた。すなわち、ADCは病変部において正常部よりも低値であり、これは病変部は正常部に比べ細胞密度が高く拡散が制限されたと推測され、FAは病変部において正常部よりも低値を示し、これは浸潤部が大きくなるにつれて乳腺構造がより乱れたため、異方性が低下したものと推測された。病変部のFAはT因子が進む程、低値を示し、特にTis+T1Mi群とそれ以外で統計学的有意差を認めた。これは術前の術式や治療方針にも影響を与えるものであり、他の画像診断では予測不可能な所見であり、大変有用と考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1年目で正常乳腺での拡散異方性の確認、脂肪の混在の程度と拡散異方性の関連について解析し、
2年目の本年度は臨床例に応用し、上記の様に非腫瘤形成性乳癌の病理学的浸潤度と異方性の関連性を解明でき、治療方針に大きな影響を与える結果が得られた。
予定していた研究の第二段階はほほ解析およひ学会発表が終了し、論文化の途中てある。
臨床上有用な情報が得られた点からもほほ順調と考えられる。

今後の研究の推進方策

3年目の次年度は更に臨床症例での解析を進めていき、T因子診断以外での拡散テンソルMRIの臨床での有用性を検討していく予定である。

次年度の研究費の使用計画

53円と残額が少額で、適当な使途可能な物品l購入が不可能であったため。
次年度も当初計画通りに研究目的に使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 腫瘤非形成性乳癌のT因子診断拡散テンソル画像の有用性の検討2013

    • 著者名/発表者名
      井上俊也、藪内英剛、小林幸次、松尾芳雄
    • 学会等名
      第8回 九州放射線医療技術学術大会
    • 発表場所
      佐賀市文化会館
    • 年月日
      20131123-20131124

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公開日: 2015-05-28  

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