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2013 年度 実施状況報告書

MRIによる心筋遅延造影法を用いた心筋線維化定量化法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 24591776
研究機関長崎大学

研究代表者

末吉 英純  長崎大学, 大学病院, 講師 (40380894)

キーワードMRI / 心筋 / 線維化 / 定量化法
研究概要

当初の目的であるMRIによる心筋遅延造影法を用いた心筋線維化定量化法の評価方法については、ほぼ終了し論文として書き上げ、すでに学術雑誌に掲載された。掲載された論文の要旨は以下である。
目的)心臓MRIを心筋のT1値を使用していくつかの定量法を比較し、拡張型心筋症患者のびまん性心筋線維化を推定する信頼性の高い方法を明らかにすることである。
方法と結果)TI scoutを用いて線維化を評価するための MRI遅延造影撮像を拡張型心筋症の52患者および10名の正常対照被験者で実施した。造影前後での左心室腔(L )と左心筋(M )T1値を測定した。 次に造影前左心室腔T1値をpre LT1 value, 造影後左心室腔T1値をpost LT1 value, 造影前左心筋(M )T1値をpre M TI value、造影後左心筋(M )T1値をpost  M TI valueとし、いくつかの定量化式にて計算し、対象間および患者の左心室駆出率に最も相関する定量法の比較検討を行った
定量法 (pre M TI value-post M T1 value)/(pre L T1 value-post L T1 value) が、患者群と対照群の間に有意差が認められ、かつ有意に左心室駆出率に最も相関した(r = 0.66 、 p < 0.0001)。
結論)(Pre M T1 value-post M T1 value)/(pre L T1 value-post L T1 value)が拡張型心筋症のびまん性心筋線維化を推定する最も信頼性の高い定量法だった。
現在、次の目標である本心筋線維化定量化法と他の撮影法(具体的には拡散強調画像)との対比について検討を行っている状況であり、今後、学会発表や論文発表を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目的であるMRIによる心筋遅延造影法を用いた心筋線維化定量化法の評価方法については、ほぼ終了し論文として書き上げ、すでに掲載された。

今後の研究の推進方策

当初の目的であるMRIによる心筋遅延造影法を用いた心筋線維化定量化法の評価方法については、ほぼ終了し論文として書き上げ、すでに学術雑誌に掲載された。現在、さらに詳しい解析と、次の目標として本心筋線維化定量化法と他の撮影法(具体的には拡散強調画像)との対比について検討を目標として掲げ、評価を行っている状況であり、今後、学会発表や論文発表を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

当初使用していたPC関連製品の故障のため新たな製品の購入の必要が生じた。また論文作成、投稿のため学会出張や論文の校正の謝礼などを支払う必要が生じた。
本研究のさらなる発展のため、新たな機器購入や情報収集のための学会出張や論文投稿のための校正の謝礼などを支払う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Comparison Study on Different Quantification Methods of Diffuse Myocardial Fibrosis of Dilated Cardiomyopathy Using Myocardial T1 Value2013

    • 著者名/発表者名
      Takeshi Hayashida, Eijun Sueyoshi, Hiroki Nagayama, Ichiro Sakamoto, Masataka Uetani
    • 雑誌名

      Open Journal of Radiology,

      巻: 3 ページ: 117-123

    • DOI

      10.4236/ojrad.2013.33019

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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