研究実績の概要 |
第2世代であるシーメンス社製デュアルソースCT(Somatom Definition Flash)を用い, Liver VNCプログラムにより作成したcontrast mapping image (CMI)が,平成24年度研究で得られた,第1世代CTにおけるデュアルエナジーモード(140kVp,80kVp)と同様, 140kVp,100kVpにおいても,すりガラス吸収値(-500から-700HU程度)病変の増強効果評価可能ことを24年度同様のファントーム実験により確認,さらにCMIのROI値と実際のヨード造影剤濃度との直線関係をファントームにより示した.100から150HU程度の過大評価をLiver VNCのパラメータを変更し補正した.人体型ファントームでは-9.9過補正され,再補正を要することが示された.平成25,26年度においてはルーチン検査の被曝線量を越えない撮影条件で肺癌術前患者に応用し,蓄積したデータを,第55回日本肺癌学会学術集会にてDefinition Flash をもちいた肺野すりガラス状吸収値病変に対するcontrast mapping image指摘再構成条件,3rd Asian Congress of Thoracic Imaging (第3回アジア胸部放射線会議)にて Optimal imaging parameters of contrast mapping image for the ground glass nodules using dual energy CT.として発表した.この結果についてSuzuki T, Hara M, Ozawa Y, Kawai T, Shibamoto Y. Differentiation between malignant and benign lung nodules with a ground-glass attenuation using contrast-enhanced dual energy CTとして,現在,Japanese Journal of Radiologyに投稿中である.
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