研究課題
以下の研究結果を示した。1)拡散テンソルを用いたパーキンソン病(PD)における全脳白質変性の評価。認知症を伴うPDにおける前頭前野、脳梁の有意な白質変性を検出し、さらに認知機能障害の尺度であるMini mental state examination scoreとの間に有意な相関があることを示した。この結果から拡散テンソルがPDにおける認知機能障害を客観的に測定するイメージングバイオマーカーとなる可能性があることが考えられた。(Kamagata, et al. European Radiology 2013)。2)拡散尖度画像を用いたPDの帯状束変性の評価。拡散尖度画像を用いて、認知症を伴わないパーキンソン病患者の帯状束前部の白質変性を示し、特に拡散尖度画像の定量値であるmean kurtosisはパーキンソン病診断における高い感度、特異度が見られた。パーキンソン病の早期診断や病勢評価のバイオマーカーとなる可能性を示した。(Kamagata, et al. Magnetic Resonance Imaging 2013)。3)拡散尖度画像を用いたPDにおける全脳白質変性の評価。2)の結果を元にPDにおける全脳の白質変性を統計画像解析で検討し、拡散尖度画像が拡散テンソルより高感度にPDにおける大脳白質変性を検出できることを示した。(Kamagata, et al. Neuroradiology 2014)
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Magn Reson Med Sci
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10.2463/mrms.2014-0077
Juntendo Medical Journal
巻: 60 ページ: 100-106
10.14789/jmj.60.100