研究課題/領域番号 |
24591791
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
杉野 圭史 東邦大学, 医学部, 講師 (90385766)
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研究分担者 |
本間 栄 東邦大学, 医学部, 教授 (20190275)
白神 伸之 東邦大学, 医学部, 准教授 (70206283)
小林 正周 東邦大学, 医学部, レジデント (70565184)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 気腫合併肺線維症 / Xenon Ventilation / Dual-Energy CT |
研究概要 |
目的:非放射性Xenon吸入によるDual Energy肺換気CT (Xe-CT) を用いて、気腫合併肺線維症 (CPFE) の気腫 (PE)部及び間質性肺炎 (IP)部の分布・局在を解析し、呼吸機能との相関性を明らかにする。 対象および方法:CPFE 18例、気腫非合併IP (IP) 20例、肺気腫 (PE) 13 例を対象。35%Xeガスを最大努力吸気で1回吸入させ撮影。肺内Xeガス画像,造影剤の潅流血液量画像を作成し、両者を比較して換気-血流の関係を評価する。 結果:CPFEでは、上葉のPE部の欠損が明らかで、下葉は比較的保たれ、線維化が混在する病型と両肺のXe分布が全体的に低下するもののまだらなXe分布を呈する病型の主に2パターンに分類することができた。このXe取り込み率は、PEに比べてIP、CPFEに比べてIPで有意に高値であった。CPFEにおけるPE部は、換気・血流欠損の一致を認め、IP部は換気・血流は比較的保たれていた。Xe取り込み率と閉塞性換気障害のパラメーターとは有意な相関を認めた。 結語:CPFEのXe取り込み像は、主に2型に分類でき,CPFEにおけるPE部とIP部の鑑別を可能とした。またXe取り込み率は閉塞性換気障害と強く相関した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画通り、画像解析は順調に進んでいるが、病理学的検討が若干予定よりも遅れている。適切な検体採取が多少困難なこともあり、検討症例が増えない。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画通り、画像解析は順調に進んでいる。今後は病理学的検討をさらに発展させることと、現在までに得られた結果を英文雑誌に報告する必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
解析ソフトの購入や学会参加費。 また、H24年度は予定していたほどの検体が採取できず、研究試薬において未使用額が発生した。
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