研究課題
基盤研究(C)
古来より触診は優れた診察手段であり、なかでも「硬さ」は重要視されてきた。生体の硬さは弾粘性で表現される。生体を圧して組織が変形するとき、間隙を満たす水はミクロな流体となって移動する。磁気共鳴拡散強調画像法(DWI)は細胞内の水を磁気でラベルし、わずかな移動を画像として捉えることができる。そこでDWIを用いて、筋肉に圧を加えた際に生じるミクロな水移動を加圧過程と除圧過程に分けてを画像化した。これまでの研究では、加圧過程と除圧過程の両者では細胞間の水は同じ場所を通ると考えられていたが、全く異なる経路を通っていることが分かった。加えて,水移動の速さと方向性が両者で異なっていた。
MRI医学