選択的IRパルスをMRCPに応用し、主膵管・総胆管内の膵液・胆汁を部分的にラベリングしてその動きをみることで、膵液・胆汁の生理的な流れを非侵襲的に可視化し、連続撮像によるシネモードで経時的に膵液・胆汁の流れを観察することで、その排出・循環動態を解析するという、選択的IRパルス併用シネダイナミックMRCPを用いた膵液・胆汁の動態イメージング法を確立した。この方法により正常膵液の生理的な排出はかなり頻回に行われていることが明らかとなった。また正常膵液の排出は間欠的で不規則であることも示された。またBT-PABA試験との比較によりシネダイナミックMRCPは膵外分泌機能診断に応用できると考えられた。
|