臨床の状況を反映する同所移植膵臓癌モデルを確立することに成功した。当モデルを用いて膵臓癌の診断・治療に応用可能なPETイメージングプローブの候補である三つ(64Cu-RAFT-RGD、11C-Sorafenib、11C-DAC)の内、64Cu-RAFT-RGDプローブに焦点をおいてin vitro、in vivo実験、小動物PETイメージング、FDG-PETと比較などを行い、実用性を検討した。腫瘍への特異性をオートラジオグラフィー、組織化学的染色、免疫組織化学的染色法などによって検証した結果、64Cu-RAFT-RGDは、αvβ3発現している膵癌の診断に応用できる可能性があると結論できた。
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