研究課題/領域番号 |
24591816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
古小路 英二 宮崎大学, 医学部, 助教 (00423723)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 静脈血栓 / 遺伝子導入 |
研究概要 |
本研究の目的は、これまでの臨床経験および研究を組み合わせることにより、新たな静脈血栓症の治療、管理を確立することである.カテーテルによる局所投与はいわゆる究極のドラッグデリバリーシステムであり、この手技と遺伝子過剰発現を組み合わせることにより、これまでにない治療法の確立が可能となる.局所遺伝子発現は局所の血栓形成を抑制可能であり、かつ全身の合併症発生を抑制可能であることをこれまでの検討により示すことができたが、これまでは正常血管壁に抗血栓因子を過剰発現させた後に血栓形成を惹起して検討してきた.より臨床応用を目指すためには、血栓溶解術後に抗血栓因子を過剰発現させ、静脈血栓形成を抑制する検討が必要である.本研究ではラット血栓形成モデルにて血栓溶解を行った後、抗血栓因子の分子を標的としてこれらの遺伝子を過剰発現させることにより、局所での静脈血栓形成を抑制することを検討する. 平成24年度には、初年度としての実験計画に基づき、目的遺伝子の発現プラスミドおよびこれらの遺伝子組換えアデノウイルスを作製、精製、力価確認を行った.また、生体外実験として培養細胞を用いた遺伝子導入による蛋白の発現量および活性の評価、細胞機能への影響評価を行った.蛋白発現はRT-PCRによるRNA評価、ウエスタンブロットによる蛋白評価で確認した.活性は採取血液を用いた血小板凝集実験にて評価した.作製が確認されたものに関しては良好な結果が得られた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
発現プラスミドに関しては目的蛋白の発現を確認することができた.遺伝子組換えアデノウイルスに関しては蛋白発現が確認できないものもあり,100%達成とは言えなかった.蛋白発現が確認できたものに関しては,PCR等にて力価確認を行い,目的のものが作製されたものと判断している.
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今後の研究の推進方策 |
遺伝子組換えに関しては,現在使用しているアデノウイルス作製キットが適当でない可能性もあり,その点を再評価する.次年度は平成24年度の実験計画で達成不可であった事項を鑑み,遺伝子組換えの継続あるいは変更を考慮しつつ更に実験を進める予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度には、平成24年度の結果を踏まえ、生体での実験を行う予定としており,ラットの下大静脈に静脈血栓モデルを作成する.同部に対して遺伝子投与を行い、検討を行う予定である. 研究費は,ラットの購入や飼育費および試薬に使用予定である.また,遺伝子組換えアデノウイルスに関しては随時増幅,精製,力価確認を行う必要があり,その試薬関連にも研究費を使用する予定である
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