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2012 年度 実施状況報告書

進行膵癌に対するIVR技術を駆使した新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24591819
研究種目

基盤研究(C)

研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

田中 利洋  奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (70326338)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードIVR
研究概要

当該年度に実施した研究の具体的内容
1.日本白色兎の肝にVX2腫瘍の移植を行い、転移性肝癌モデルの作成を行った。家兎を開腹し、腫瘍は肝の3つの葉(右葉、左葉内側、左葉外側)に移植した。移植2週間後に腫瘍細胞の増殖の有無を病理学的に確認し、増殖した腫瘍は-80度で冷凍保存した。2.VX2腫瘍家兎に対してパイロット実験としてビーズを用いたTACEを行った。1.7FマイクロカテーテルをX線透視下に肝動脈に挿入しビーズを注入。In vivo実験系を確立させた。3.Ex vivo実験として100, 250, 500, 900, 1300μmのビーズをそれぞれカテーテルと接続したポートから注入し、注入後のビーズの破損・変形の有無を走査型電子顕微鏡で確認した。動注リザーバーシステムを用いたビーズTAE/TACEにおいて、注入可能なビーズサイズは500μm以下で900, 1300μmのビーズで注入後破損・変形が認められることが明らかとなった。
本研究の意義と重要性
近年本邦に導入が予定されているビーズは栄養血管が細い膵癌肝転移のような腫瘍にも効果が期待できる。臨床応用に先駆け、基礎的研究で使用方法や期待できる効果を模索することは重要であると考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

肝転移モデルの胆癌家兎の作成に成功し、In vivo実験の実行可能性を確認したことから順調に進行していると評価いたします。

今後の研究の推進方策

胆癌家兎18羽に対してビーズTACEを行い、薬物動態および組織学的効果を評価する。
臨床試験において、他に有効な治療のない肝転移患者に対してビーズTACEを行い、安全性と有効性を評価する。

次年度の研究費の使用計画

家兎、ビーズ、薬物費用に50万円、海外学会での成果発表費用に50万円、薬物濃度測定に100万円使用する予定です。

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公開日: 2014-07-24  

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