研究課題
平成26年度は、陽子線治療施設のガントリー内設置の2軸X線撮像装置を用いたCBCT画像取得に関わる薬事承認に向けての申請作業を行った。CBCT機能を用いることの薬事承認が得られるまでの間は実際に人体での画像撮像は行えないことから、前年度に行ったCBCT画像の撮像条件の検討を基に、ファントムによりデータの取得ならびに撮像実験を継続した。ファントム撮像により得られた成果を、放射線治療の分野で最も権威ある学会の一つであるサンフランシスコにて開催の米国放射線腫瘍学会年次総会に対し抄録を応募したところ採択され、同学会にて発表を行う機会を得た。本研究による成果を元にした、特にCBCT画像の4次元的再構成およびその利用方法に関する知的財産について、前年度に特願2013-162556:放射線治療システムとして特許申請を行ったものを、本年度はさらにアメリカ合衆国(14/524495)、EU(14179892.6)、中華人民共和国(2014-10374130.1)に対して国際出願を行うこととした。関連する研究成果として、作動によって採択の決定が行われるう以下の科学学術誌、Pros One, European Journal of Medical Physics、Radiation Oncologyに対し、CBCT撮像の実現性、臓器の動きに関する知見ならびに放射線治療、陽子線治療に関する内容を投稿したところ採択され、それぞれすでに出版された。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (3件) (うち外国 3件)
Radiation Oncology
巻: 9 ページ: 118-126
doi:10.1186/1748-717X-9-118
Physica Medica
巻: 30 ページ: 555-558
doi:10.1016/j.ejmp.2014.04.002
PLoS One
巻: 9(4) ページ: 94971-94977
doi:10.1371/journal.pone.0094971