マウス悪性黒色腫細胞株を移植し、40Gyを照射した結果、10匹中、5匹で局所制御が得られた。脾細胞48時間培養液を検討した結果、腫瘍非制御群のIFN-γは0.6±0.6 pg/mlに対し、腫瘍制御群で5.4±6.9 pg/mlと有意差がみられた。同様に血清IFN-γ値も差を認めた。また、TCD50照射後の局所制御した群では反対側の移植率が低下していた。 転移性乳癌26症例の放射線治療前後の血清と乳癌細胞からの抽出蛋白に対する抗原抗体反応を検索した結果、16例にIgGバンドが照射後に出現し、この反応が認められた群で3年生存率が高かった。照射による抗腫瘍免疫反応が成績に影響する可能性が示唆された。
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