研究課題
前年度に引き続き、放射線による抗腫瘍免疫誘導についてin vivo、in vitroにて検討を行った。放射線照射後の、腫瘍細胞(5種類)からのHMGB1放出について、X線・炭素イオン線(重粒子線)を用い継時的に比較検討したところ、X線・炭素イオン線とも線量依存性・経時的に放出が増加した。また、炭素イオン線の効果は、腫瘍細胞腫により違いはあるものの、細胞生残率から求められたRBE(2~3)で補正すると、X線とほぼ同等であった(ここまでJournal of Radiation Research誌に掲載予定)。同様に、in vivo実験にて、腫瘍細胞からのHMGB1の放出、腫瘍細胞におけるHLA class I発現の変化、についてて実験中である。なお、前年度の報告書で研究結果を報告した「術前温熱化学放射線療法が施行された直腸がん患者における、治療前後の腫瘍細胞のHLA class I発現の変化」、及び、「マウスモデルにおける、放射線治療による全身性抗腫瘍免疫誘導と局所効果への寄与」について、それぞれ、PLoS 0ne誌(IF=3.534)に掲載された。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 3件)
J Radiat Res
巻: in press ページ: in press
PLoS One.
巻: 9(9) ページ: e108122
10.1371/journal.pone.0108122.
Int J Cancer.
巻: 135(6) ページ: 1390-8
10.1002/ijc.28780.
巻: 9(3) ページ: e92572.
10.1371/journal.pone.0092572.
Cancer Sci.
巻: 105(10) ページ: 1236-44
10.1111/cas.12503