研究概要 |
ヒト神経膠芽腫株LN229,U87を使用した.これらを腫瘍原性が強い細胞のみが選択的に増殖する培養条件下腫瘍原性の強い細胞のみが選択的に増殖する培養条件下(DMEM/F12 serum-free medium, B27, EGF, bFGF)で培養することで、高腫瘍原性能を持つ細胞を得て、これらが、神経膠腫幹細胞としての性質を持つことを、マーカー発現(Nestin、CD133、CDXX)を中心にvitroで確認した。 次に上記で得られる神経膠腫幹細胞をヌードマウスの右大脳半球に定位移植後、その生存の観察と腫瘍形成能を測定した。増大する移植細胞を切除摘出し、CD133、CDXXの発現割合を測定した。 また、この神経膠腫幹細胞がいかにしてその高い腫瘍原生能を維持しているのかを検討するために、脳腫瘍増大に大きく関与していることが知られているPI3Kシグナル経路の関与をwestern blot法、flowcytometry、ATP assayなどにより探索した。
|