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2012 年度 実施状況報告書

低酸素腫瘍細胞の酸素化直後における放射線治療効果を規定する機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591844
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

小川 和彦  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40253984)

研究分担者 石内 勝吾  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10312878)
吉見 直己  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30166996)
松下 正之  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30273965)
合志 清隆  琉球大学, 医学部附属病院, その他 (90195660)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード低酸素腫瘍細胞 / 酸素化 / 放射線治療効果 / 遺伝子発現 / 放射線抵抗性にかかわる機序
研究概要

本研究では、低酸素腫瘍細胞が酸素化された直後の状態における放射線治療効果を規定する機序の分子病理学的解明を目的とした研究を行っている。現在までには、細胞レベル、組織レベルで低酸素腫瘍を酸素化した場合と酸素化しない場合の遺伝子発現の変化を検討を行っている。続けて、それらの結果と実際の放射線治療効果との相関を調べることにより、低酸素細胞を酸素化した場合の放射線抵抗性に関与する遺伝子群の同定を行った。以上より酸素化の程度の違いによる遺伝子発現状況の違いを明らかにすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

Oxygen glucose deprivationの状態にしたグリオブラスト-マ細胞 (U87)、頭頸部癌細胞(SCCVII) (2x107 cells/dish、培地10 ml)を低酸素状態(O2: 1%, CO: 5%)で培養し。それらの細胞を照射中に低酸素状態と酸素化した状態 (O2: 20%, CO2: 5%)において照射を行なった。また、コントロールとして照射を行わないで途中酸素化した群を追加した。照射においては、1回照射(2 Gy, 5Gy, 10 Gy)のそれぞれにおける検討を行う。低酸素状態の確認には、照射前後でHIF-1α、GLUT-1、RAD群の検討を行い、酸素化の有無と細胞レベルにおける照射の影響についての確認を行う。そして、これらの3群において放射線治療効果の違いを検討する。さらに、治療効果で有意差が認められた線量を1つ選び、それぞれの群において、照射または酸素化の1週間後にRNA抽出を行った後、マイクロアレイによる遺伝子発現プロファイルの違いを検討した。以上の検討からは、低酸素に関連する遺伝子群の発現の減弱や消失が認められた。

今後の研究の推進方策

今後は、同定された遺伝子群の機能解析を行い、それらの放射線治療効果に関する意義を明らかにする。さらに、臨床検体を使用することにより、同定された放射線治療効果に関連する遺伝子群の臨床的意義を明らかにする予定である。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

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公開日: 2014-07-24  

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