研究課題
基盤研究(C)
動物実験はアスピリン(ASA)を併用し放射線粘膜障害を検討した。肉眼的、組織学評価では、ASA投与による放射線粘膜障害の増悪は認めなかった。組織学的重症率は、炎症の程度、深達度で20mg群が軽症で、抗炎症作用が確認できた。臨床研究は前立腺癌放射線治療で糖尿病合併、抗凝固剤使用での直腸粘膜への影響を検討したが、糖尿病、抗凝固剤の放射線粘膜障害に及ぼす影響は明らかでなかった。本研究は抗凝固剤使用など、放射線治療に対しハイリスクと考えられる患者の放射線治療の安全性確立を目的としたが、基礎臨床研究とも放射線粘膜障害に対し抗凝固剤による増悪は認めず、抗凝固剤の容量によっては抗炎症作用も示唆された。
放射線治療