我々はヒト膵臓癌細胞株を用い、超高速セルソーターにて膵臓癌幹細胞を分離収集後、これら癌幹細胞に対して炭素線はX線照射に比べやはり2倍以上強く(RBE=2.23-2.66)癌幹細胞を殺傷すること認められた。また、X線に比べ炭素線照射24時間後でより多くのDNA損傷マーカーgammaH2AX fociの残存が認められ、Gemcitabine併用時はさらに増加した。移植動物実験の分子病理学的所見から比較的低線量(25Gy)にGemcitabine併用では著しく膵癌幹細胞を殺傷することでより強い腫瘍増殖抑制や高い治癒率が認められた。
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