機械刺激によりTRPV2チャネルが機械刺激の局所に集積することを新規に見いだした。このことは「細胞膜上に固定されているカルシウムチャネルが、機械刺激にともなって開口しCa2+の流入が生じる」とする従来のモデルとは全く異なる機構であり、チャネル分子自体が機械刺激で細胞表面にトランスロケーションするという、『新規の細胞内カルシウム調節によるメカノトランスダクション制御機構である』。がん細胞において機械刺激を負荷する、 (1)TRPV2が伸展刺激を受けた部位に集まる、(2)その刺激・集積部位を起点として細胞全体に波及するTRPV2依存性のカルシウムの細胞内の濃度勾配が形成されることを明らかにした。
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