研究課題
前年度までに、「ラット虚血再灌流障害および肝切除モデルを用いて、MSCsの虚血再灌流障害緩和効果」および「ラット移植モデルにてグラフト肝長時間(18時間)保存後の移植にてレシピエント生存率の改善」を報告した。それを受けてさらに、24時間保存後のグラフトを用いたラット肝移植において、MSCsの投与により、術後7日目のレシピエント生存率有意差を認めた。これを受けて、ラット部分肝移植モデルでの検討を進めることとした。全肝の20%のグラフト(80%切除)では、死亡を認めなかったため、15%グラフト(85%切除)にて検討することとした。具体的には、バックテーブルで右葉を残す代わりに右上葉のみを残すように実質切離を行った。この術式で、術後7日目の生存率が20%となるモデルが作成できた。MSCsを投与したところ、AST, ALTは若干の悪化傾向を示し、生存率では有意な改善を認めることができなかった。MSCsの投与群の摘出標本組織で、梗塞巣を認めたことから、細胞塊がなんらかの悪影響を及ぼしている可能性があると考えた。MSCs培養上澄からのconitioned mediumの使用を検討していく予定である。
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