研究成果の概要 |
我々は、ヒト肝臓内に局在する未成熟NK細胞に、強い抗癌分子(TNF-related apoptosis-inducing ligand: TRAIL)誘導する方法を確立し、肝臓移植後のドナー肝由来NK細胞補助療法の臨床実施により癌無再発生存率の有意な改善を得た。しかし、末梢血由来の成熟NK細胞からTRAIL分子を誘導することは、現段階では不可能である。本研究では、CD34+細胞およびiPS細胞から未成熟NK細胞への分化誘導を実施し、抗腫瘍分子であるTRAIL,NKG2D,CD226およびIFN-γ産生の高表出を確認した。また、肝癌細胞株(HepG2,Huh7)を用いて抗腫瘍活性を確認した。
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