研究課題
基盤研究(C)
当グループでは核内タンパクであるHMGB1に着目し、劇症肝不全におけるkey mediatorであることを示してきた。今回HMGB1受容体であるsTLRに着目し、アデノウイルスベクターを用いてsTLRを大小の動物実験モデルへ遺伝子導入することを試みたが、sTLRを産生するアデノウィルスベクターの完成に至らなかった。代わりに①HMGB1阻害タンパクA boxのウイルスベクター及び②HMGB1の受容体RAGEの可溶性タンパク部分sRAGEのプラスミド作成に成功し、それぞれを用いた遺伝子導入によってラット劇症肝不全モデルの病態改善効果を示すことができた。
医歯薬学