研究課題
基盤研究(C)
①胃癌・大腸癌切除標本(癌部/正常部)を用い、ABCトランスポーターのスプライスバリアントの発現解析を行うため、1) 当科で保存する胃癌・大腸癌凍結標本をリスト化を行った。2) また、新たに切除標本からサンプルを採取した。3) 組織以外に癌細胞株も解析対象とするため、癌細胞株の収集、整理を行った。②抗癌剤耐性ABCトランスポーターのひとつであるABCB1の抑制剤についての解析(ATPase assay, FACS assay, IAAP binding assay)を行った結果を、2012年日本癌学会総会で発表を行った。個々のABCトランスポーターのスプライシングの発現解析は、今後順次開始する予定である。解析方法としては、まず癌細胞株からDNA, total-RNAを抽出し、PCR, RT-PCRを行い、その後PCR産物のsequencingを行う予定である。また、同時に次世代シークエンサーも使用し、スプライシングバリアントの発現解析を網羅的に行う予定である。③研究代表者のグループでは5-FUの代謝酵素であるDPDに注目し、DPDをコードする遺伝子DPYDのスプライシングバリアントを解析した。スプライシングバリアントの解析手法として上記②に述べたが、DPYDスプライシングバリアントを実際に患者検体から同定することができており、ABCトランスポーターのスプライシングバリアント解析においても、同手法を適応できるものと考えている。
2: おおむね順調に進展している
ABCトランスポーターのスプライスバリアントの発現解析を行うための実験の下準備が整い、さらに実験をすすめて行きたい。
2013年5月より実験担当大学院生がこれまで以上に実験に専念できる状態となり、スプライシングバリアントの発現解析に取り組む予定である。
該当無し
すべて 2013 2012
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (5件)
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