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2012 年度 実施状況報告書

再発乳癌治療における免疫ネガティブシグナル抑制に着目した新世代免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24591907
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口大学

研究代表者

山本 滋  山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30289178)

研究分担者 吉村 清  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (30346564)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード乳癌 / 免疫療法
研究概要

乳癌領域での免疫療法は、再発後も数年間におよぶ乳癌治療において、患者のQOL維持に最適であるが今だ十分な研究がなされていない。我々は、最近注目されている免疫のNegative signalに着目し、未開発の乳癌領域の免疫療法を開発すべく、以下の研究を開始している。
1)免疫のNegative signalの強力な制御因子であるB7-H1の乳癌での発現と臨床病理学的因子との関連を検討する。
2)様々な免疫担当細胞間のB7-H1,PD-1の相互作用を抗PD-1抗体を用いた抗体療法により阻害(blocking)することで、Negative signalから解き放たれたT細胞が本来の抗腫瘍免疫を復活させることをin vitro(細胞株)および動物実験で確認する。
このうち、平成24年度は、1)に対して、
①免疫のNegative signalの強力な制御因子であるB7-H1の乳癌での発現を、原発性乳癌の切除標本を用い、腫瘍細胞におけるB7-H1発現を抗B7-H1抗体を用いて免疫染色を行った。②腫瘍周囲のTリンパ球におけるPD-1発現を抗PD-11抗体を用いて免疫染色を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

原発性乳癌の切除標本を用い、腫瘍細胞におけるB7-H1発現を抗B7-H1抗体を用いて免疫染色を行っているが、polyclonal抗体では、染色性が良好であるが、monoclonal抗体では不良であるため、最適な抗体の選択に難渋している。腫瘍周囲のTリンパ球におけるPD-1発現を抗PD-11抗体を用いて免疫染色を行ったが、この染色性は良好である。

今後の研究の推進方策

今後は、
1)腫瘍におけるB7-H1発現およびTリンパ球におけるPD-1発現と、予後および臨床病理学的因子(ER,PgR,HER-2,EGFR,p53,ki-67,核異型度)との関連を調べる。
2)乳癌細胞株を用いた検討(in vitro)として、flow cytometryを用いてB7-H1の発現を検討し、B7-H1の発現が認められる細胞株を活性化したT細胞を含むPBMCと共培養し、抗PD-1抗体添加によるT細胞の分裂・増殖能を検討する。
3)動物実験 (in vivo)としてHer-2/neuマウス乳癌発生モデルに対し、抗マウスPD-1抗体および抗マウスB7-H1抗体を投与した場合の抗腫瘍効果およびT細胞の活性化レベル、殺細胞効果を調べる。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス大腸癌肝転移に対するB7-H1中和抗体を用いた免疫療法の基盤的研究2012

    • 著者名/発表者名
      吉村 清
    • 学会等名
      第67回日本大腸肛門病学会学術集会
    • 発表場所
      福岡国際会議場 (福岡)
    • 年月日
      20121116-20121117

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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