研究成果の概要 |
乳癌細胞株をマウス皮下に移植し、2週間後にテネイシンC(TNC)抗体(125μg、週2回, 腹腔内投与)、α-マンゴスチン(4000 ppm, 混餌投与)並びに両者の組み合わせ投与を実施し、6週経過後に実験を終了した。腫瘍体積では、対照群と比較して、全ての治療群で1週より実験終了まで抑制をみた。病理組織学的には、リンパ節および肺転移を含む総て臓器の転移において、対照群と比較して、全ての治療群で有意な低下をみた。以上、本乳癌モデルに対して、TNC抗体あるいはα-マンゴスチンは腫瘍増殖および転移に対する抑制作用を発揮したが、両者を複合することによる明らかな抗腫瘍作用の増強効果は示されなかった。
|