研究課題/領域番号 |
24591925
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
関 直子 久留米大学, 医学部, 講師 (40226634)
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研究分担者 |
藤井 輝彦 久留米大学, 医学部, 准教授 (50199288)
唐 宇飛 久留米大学, 医学部, 講師 (60268901)
鹿毛 政義 久留米大学, 大学病院, 教授 (80148840)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 乳癌 / 免疫 |
研究概要 |
腫瘍細胞~癌微小環境についての免疫組織学的検討において、FOXP3発現が乳癌の予後マーカーとなり得る可能性について論文報告した(Takenaka at al.,FOXP3 expression in tumor cells and tumor-infiltrating lymphocytes is associated with breast cancer prognosis. Molecular and clinical oncology 2013 in press)。 また、今後予定している癌幹細胞を用いたin vitro実験に向けて、乳癌幹細胞マーカーを用いたcell sorting systemを構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度実施予定であった、腫瘍細胞~癌微小環境についての免疫組織学的検討において、結果の一部を論文発表することができた。また、今後予定している癌幹細胞を用いたin vitro実験に向けての予備実験に着手することができた。
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今後の研究の推進方策 |
乳癌治療症例検体を用い、下記A)-C)を軸とした免疫学的解析を行うことで、免疫抑制的癌微小環境が乳癌の治療成績・予後に及ぼす影響について明らかにする。また、乳癌細胞株を用いたin vitro実験によりそのメカニズムについて検討し、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)、癌幹細胞(CSC)を標的とする免疫治療ストラテジーの構築を目指す。 A)免疫抑制的癌微小環境についての検討:腫瘍細胞~癌微小環境についての免疫組織学的検討。(LaserMicrodissection法を用いた発現解析による、癌・癌間質と局所免疫環境の評価、末梢血による免疫モニタリングを行う。) B)癌微小環境におけるFOXP3:Tregおよび腫瘍発現FOXP3のcross-talkについて検討する。C)TNBC・CSC・EMT細胞における解析:TNBC・CSCにおける癌特異的免疫ターゲットとしてのcancer-testis抗原発現解析、CSC・EMT細胞によって誘導される免疫抑制的癌微小環境についての検討を行う。 初年度に引き続きA、Bについての検討を行いつつ、本年度はCについての解析に着手する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画に準じて使用。初年度の繰越金についても、抗体、遺伝子・蛋白発現解析キット等、in vitro実験に必要な物品費に充当する。
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