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2013 年度 実施状況報告書

乳癌における免疫抑制的腫瘍微小環境と免疫学的治療戦略についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 24591925
研究機関久留米大学

研究代表者

関 直子  久留米大学, 医学部, 講師 (40226634)

研究分担者 藤井 輝彦  久留米大学, 医学部, 准教授 (50199288)
唐 宇飛  久留米大学, 医学部, 講師 (60268901)
鹿毛 政義  久留米大学, 大学病院, 教授 (80148840)
キーワード乳癌 / 免疫
研究概要

本研究の目的は、乳癌治療症例検体を用い、下記A)-C)を軸としたより多角的な免疫学的解析を行うことで、免疫抑制的癌微小環境が乳癌の治療成績・予後に及ぼす影響について明らかにすることである。また、乳癌細胞株を用いたin vitro 実験により、そのメカニズムについて検討し、triple negative乳癌細胞(TNBC), Cancer Stem Cell(CSC) を標的とする免疫治療ストラテジーの構築を目指すことである。A)免疫抑制的癌微小環境についての検討:腫瘍細胞~癌微小環境についての免疫組織学的検討。発現解析による、癌・癌間質と局所免疫環境の評価、末梢血による免疫モニタリングを行う。B)癌微小環境におけるFOXP3:Treg および腫瘍発現FOXP3 のcross-talk について検討する。C)TNBC, CSC, EMT 細胞 における解析:TNBC, CSC における癌特異的免疫ターゲットとしてのCancer/Tstis(CT) 抗原発現解析, CSC, EMT 細胞によって誘導される免疫抑制的癌微小環境についての検討を行う。
当該年度では、主に乳癌におけるCSC・EMTマーカー、CT抗原発現の免疫組織学的検討を行い、その発現相関について解析を行った。また、乳癌幹細胞マーカーを用いたcell sorting systemにより、TNBC株におけるCT抗原発現解析を行い、TNBC, CSC における癌特異的免疫ターゲットとしてのCT 抗原の意義について検討中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

CSC, EMT 細胞によって誘導される免疫抑制的癌微小環境についての実験的検討を予定していたが、EMTマーカー導入細胞の安定株化や、CTCマーカーによるsorting細胞数の問題から、in vitro実験の遅れがみられる。

今後の研究の推進方策

乳癌臨床検体を用い、引き続き上記A)-C)を軸とした免疫学的解析を行うことで、免疫抑制的癌微小環境が乳癌の治療成績・予後に及ぼす影響について明らかにする。また、乳癌細胞株を用いたin vitro 実験を継続し、そのメカニズムについて検討していく。

次年度の研究費の使用計画

#1)研究の進行状況により、今年度予定していたin vitro実験についての支出が一部来年度へ持ち越されたため。
#2)一部の染色抗体について、初期実験において他プロジェクトから共用できたため。
上記#1)、#2)については、次年度での購入が必要である。
計画している本研究遂行のためには、予定通り翌年度分として請求した助成金と併せての物品費への使用が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Treatment outcome in patients with stage III breast cancer treated with neoadjuvant chemotherapy.2013

    • 著者名/発表者名
      Takahashi R, Toh U, Iwakuma N, Mishima M, Fujii T, Takenaka M, Koura K, Seki N, Kawahara A, Kage M, Ogo E, Shirouzu K
    • 雑誌名

      Exp Ther Med

      巻: 6 ページ: 1089-1095

    • 査読あり
  • [学会発表] 乳癌におけるCancer/Testis Antigens発現に関する免疫組織学的検討2014

    • 著者名/発表者名
      竹中 美貴、 関 直子 et al.
    • 学会等名
      第22回日本乳癌学会学術総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20140710-20140712

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公開日: 2015-05-28  

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