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2014 年度 実績報告書

乳がんの診断・治療開発のための次世代標的「ホスファトーム」

研究課題

研究課題/領域番号 24591928
研究機関地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

角川 陽一郎  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (60221173)

研究分担者 深町 佳世子  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 特任研究員 (00626137)
島 礼  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん薬物療法研究部, 部長 (10196462)
西野 善一  地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん疫学・予防研究部, 部長 (70302099)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード乳がん / HER2 / ホスファターゼ / PP6 / ノックアウトマウス / BRCA1 / SNPs
研究実績の概要

乳がんの原因遺伝子であるBRCA1の機能を解析する目的で免疫沈降を行い、脱リン酸酵素であるPP6がBRCA1の免疫複合体に存在することを明らかとした。次いで、PP6をベイトとしてイーストtwo-hybridスクリーニングを行い、PP6結合タンパク質として、中心体の複製を制御するタンパク質である、CP110を同定した。さらに、PP6のノックダウンにより、BRCA1やOLA1のノックダウンと同様に中心体複製・分離異常が起こることを明らかにした。この事は、BRCA1と共に、PP6が染色体の安定性に関与することを示唆した。一方で、国外研究者より、PP6がDNA二本鎖切断の修復に重要な働きをすることを示す報告がなされた。以上の実験データに加え、発がんプロモーターのオカダ酸がPP6の阻害剤であることから、PP6が、がん抑制遺伝子である仮説を考えた。その証明のため、Ppp6c 遺伝子改変マウスの作製をおこなった。この証明のため、もっとも古典的な方法である皮膚2段階発がん実験を行った。その結果、皮膚でPpp6cを欠損したマウスは、腫瘍の形成時期が大幅に早まること。さらには、DMBA処理のみで皮膚腫瘍が生じることを明らかにした。この結果はPP6機能不全が、腫瘍発生のプロモーション作用をもつことを意味した

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Abrogation of protein phosphatase 6 promotes skin carcinogenesis induced by DMBA.2015

    • 著者名/発表者名
      Hayashi K
    • 雑誌名

      Oncogene

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1038/onc.2014.398.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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