再建遊離空腸の術中ICG血管造影を行った30例(血流良好群25例、静脈閉塞群5例)とモニタリングフラップによる術後評価を行った25例(血流良好群23例、静脈閉塞群2例)を対象とし、中間輝度到達時間 (s) (T1/2max)と臨床経過の関連を検討した。静脈閉塞群のT1/2maxはいずれも有意な延長を認め、それぞれのROC曲線から算出したカットオフ値(術中:9.6、術後:6.8)により、術中評価では感度80%、特異度92%、術後評価では感度100%、特異度81%でその後の血流障害を検出し得た。以上より本法は、再建遊離空腸の血流障害を鋭敏に判定できる評価法となり得ることが示された。
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