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2012 年度 実施状況報告書

食道癌化学療法耐性におけるエクソソームの機能解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591942
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

宮田 博志  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80362713)

研究分担者 山崎 誠  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50444518)
高橋 剛  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50452389)
田中 晃司  大阪大学, 医学部附属病院, その他 (70621019)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード食道癌 / 化学療法 / マイクロRNA / エクソソーム
研究概要

(1) 食道癌化学療法患者における血中マイクロRNAの網羅的発現解析
食道癌術前化学療法10例(奏効例5例、非奏効例5例)の治療前の血液サンプルを用いて血中マイクロRNAの網羅的発現解析を施行した。化学療法の奏効例・非奏効例で共通して発現変化を認めるマイクロRNAを22個抽出し、化学療法感受性に関与する血中マイクロRNAの候補として同定した(up: 13個、down: 9個)。
(2) 食道癌における化学療法感受性マーカーとしての血中マイクロRNAの同定
上記(1)で同定した血中マイクロRNAが食道癌化学療法感受性に関係するかどうかを調べるために、食道癌術前化学療法症例68例の治療前血液サンプルを用いて、上記マイクロRNAの発現をreal-time RT-PCRにより定量し、化学療法効果との相関を調べた。22のマイクロRNAのうち血中miR-27a, mir-27bの高発現症例では化学療法の効果が有意に低く、血中miR-27a, miR-27b発現と化学療法効果に有意な相関を認めた。また、血中miR-27a, miR-27b高発現症例は有意に予後不良であり、血中miR-27a, miR-27bは食道癌術前化学療法患者における予後マーカーとして有用であることが示唆された。また食道癌患者70例および健常者27例の血中miR-27a、miR-27bの発現を検討したところ、食道癌患者で血中miR-27a, miR-27bは有意に高値を示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

食道癌患者における血中マイクロRNA発現の定量測定に時間を要したため(手技的な問題)。

今後の研究の推進方策

今後は血中マイクロRNAが腫瘍間質への作用を介して、どのように食道癌化学療法耐性に関与するかを明らかにしていくが、腫瘍間質の候補として担癌患者から得られるcancer associated fibroblast(CAF)を考えている。食道癌患者からinformed consentを得てCAFを採取し、研究を施行する。

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公開日: 2014-07-24  

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