研究課題/領域番号 |
24591942
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所) |
研究代表者 |
宮田 博志 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (80362713)
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研究分担者 |
杉村 啓二郎 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(研究所), その他部局等, その他 (00571374)
山崎 誠 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50444518)
高橋 剛 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50452389)
田中 晃司 大阪大学, 医学部附属病院, その他 (70621019) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 食道癌 / 化学療法 / マイクロRNA / 腫瘍間質 |
研究実績の概要 |
miR-27を介した食道癌化学療法耐性メカニズムの解明 miR-27をsiRNAにてノックダウンした食道癌細胞株TE10を用いて、fibroblastと共培養実験を行った。miR-27ノックダウン株ではコントロール群に比べてシスプラチン暴露下でのアポトーシス細胞数が有意に減少した。前年度までの実験でmiR-27を導入したfibroblastの培養上清を食道癌細胞にふりかけると、コントルール群に比べて食道癌細胞のシスプラチン感受性が低下することがわかっており、これらの結果より食道癌細胞から分泌されたmiR-27が腫瘍間質のfibroblastに作用してCAF様に変化させることで、食道癌化学療法耐性に関与することが示唆された。次にmiR-27を介してfibroblastがCAF様に変化することで、分泌される因子(サイトカイン)を検討した。miR-27を導入したfibroblastではCAFと同様に培養上清中のHGFとTGF-βが上昇した。一方、培養上清中のIL-6は変化しなかった。次にHGFとTGF-βのどちらがmiR-27を介した化療耐性に関与する因子であるか検討を行った。miR-27を導入したfibroblastと食道癌細胞株TE10の共培養下に、シスプラチン暴露させ、HGFとTGF-βの中和抗体を投与してアポトーシス細胞数の変化を調べた。その結果、TGF-βの中和抗体投与によりアポトーシス細胞が増加した。以上より、食道癌細胞から分泌されたmiR-27がfibroblastをCAF様に変化させることで、TGF-βが分泌され、化療耐性を引き起こすメカニズムが示された。
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