研究課題/領域番号 |
24591953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
衛藤 剛 大分大学, 医学部, 講師 (00404369)
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研究分担者 |
白石 憲男 大分大学, 医学部, 教授 (20271132)
猪股 雅史 大分大学, 医学部, 准教授 (60315330)
西園 晃 大分大学, 医学部, 教授 (70218155)
北野 正剛 大分大学, 法人本部, 学長 (90169871)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | レオウイルス / 微小転移 / 蛍光プローブ |
研究概要 |
消化器癌では根治切除が唯一完治できる治療であるが、根治切除後の治療を困難にしている原因として肉眼では検出できない微小癌細胞の存在がある。特に胃癌、膵癌では腹膜転移、リンパ節転移の頻度が高いため、治療法選択には正確な微小転移診断が必要不可欠である。しかしCT 検査や超音波検査など現在の画像診断法では、腹膜転移やリンパ節転移の診断正診率は約20-50%とされているのが実情である。至適な治療選択のためには、癌特異的でかつ正確な微小転移診断法の確立が急務である。そこで本研究では、癌特異的に感染・増殖する制限増殖型レオウイルスを利用し、微小転移の新しい診断法の開発、すなわち新しいトレーサーの開発を行うこと目的とした。ウイルスはレオウイルスserotype 3を用い、Alexa Fluor 488, carboxylic acid succinimidyl esterをヒト胃癌細胞株 MKN45Pに付加した。その後Alexa Fluor 488-labeled レオウイルスの感染効果(CPE ;cell count法、形態変化)を検討した。これまでの結果として、Alexa Fluor 488-labeled レオウイルスのCPEを認め、感染細胞に蛍光を認めた。さらに抗腫瘍効果も認め臨床応用への展開が期待された。一方、胃癌腹膜転移モデルを用いてin vivoでの蛍光を検出する実験を進めてきた。蛍光プローブ作成のため、レオウイルスへの遺伝子導入方法としてReverse genetics法が必要であるが、RNAウイルスの各segmentのベクター作成および再構築が困難であった。現在、ベクターを改良しながら鋭意実験を進めている。一方ウイルスに蛍光色素をラベル化することで同様の効果を示すことができることを示してきた。簡便で実用的であるため、今後蛍光色素の開発も進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
蛍光プローブ作成のため、レオウイルスへの遺伝子導入方法としてReverse genetics法が必要であるが、RNAウイルスの各segmentのベクター作成および再構築が困難であった。現在、ベクターを改良しながら鋭意実験を進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
蛍光プローブ作成の方法として、現行のReverse genetics法を用いたRNAウイルスの各segmentのベクター作成を進めていくが、一方でウイルスに蛍光色素をラベル化することで同様の効果を示すことができることを示してきた。 簡便で実用的であるため、今後蛍光色素の開発も進めていく予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
24年度実験計画の継続およびGFP 導入レオウイルスの検出法の開発 癌細胞に感染したGFP 導入レオウイルスをいかに可視化し画像として検出できるかが重要となる。現在2 種類の画像診断法を検討する。 1、赤外線イメージ装置(Typhoon 9400 laser scanning fluorescence imager: Amersham Biosciences)を用いる。 2、大分大学工学部にて開発中の光CT を用いた生体情報の可視化技術を応用する。 実験動物での検証 膵癌同種動物モデル(腹膜転移腫瘍モデル)にGFP 導入レオウイルス腹腔内投与および静脈投与後、膵癌腹腔内腫瘍を上記画像診断法で検出する。 赤外線イメージ装置および光CT で検出可能かどうかの検証 ・原発巣および転移巣での病理診断、GFP の定量と赤外線イメージ装置、光CT での検出力を比較検討し、正診率を算定する。
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