研究課題/領域番号 |
24591955
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
石神 純也 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90325803)
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研究分担者 |
前村 公成 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (30398292)
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キーワード | 化学療法 / 消化器癌 / 遺残 / キャラクター |
研究概要 |
切除不能再発消化器癌に対して抗癌剤の組み合わせによる化療遠隔病変が消失あるいはコントロールされる症例が出現し、これら症例に外科手術を介入することで消化器がん患者の予後が改善されたことを報告してきた。切除された標本中の遺残腫瘍のボリュームにより術後再発のリスクが変化することもわれわれは報告してきた。消化器癌に対する化学療法で治療したものの、腫瘍の残存がみられた症例では、抗がん剤に耐性を示し、これらの微小な腫瘍細胞が術後の再発に大きな影響を及ぼしていることが考えられる。今回の研究ではこれら腫瘍細胞における薬剤抵抗性や癌幹細胞に関連するキャラクター解析や周囲の抗腫瘍免疫機構に関連した分子生物学的マーカーの検索、これら耐性の克服や外科手術の際に、遺残腫瘍を採取し、薬剤耐性遺残腫瘍の臨床治療上の問題点を克服しようとすることが本研究の目的である。<2013年度>高度進行胃癌に対して治癒が見込める症例に対しても術前化療を施行し、手術20例に行い、これら症例の術前組織生検組織と切除後の腫瘍組織で各種癌幹細胞マーカーの発現を検討中である。現在のところは臨床検体を用いた免疫組織学的検査による遺残癌細胞のキャラクターの解析を主に行っており、データーの集積ができ次第、学会や論文等で報告していきたいと考えている。本年度(2013)にfirst authorとしてpublishした論文は4編であり、共著者として他に15編の英文を発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
化療を行い手術に持ち込めた症例も順調に集積されおり、それにしたがって解析数も増えている。研究期間内に結果報告ができるように鋭意努力を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
現在の実験を継続して行っていく。腫瘍免疫に関する論文作成を行い、投稿していく。
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