化療後の消化器癌遺残腫瘍のキャラクターの解析とその制御に関する研究を主に消化器がんを中心に行った。癌幹細胞のマーカーであるCD133の腫瘍での発現は化療を行わない症例ではリンパ節転移や壁深達度、脈管侵襲と関連性がみられ、独立した予後因子として選択されたが、化療後の遺残細胞でのCD133発現を免疫組織学的に評価したが、その傾向が認められなかった。現在、腫瘍間質中のMIB-1、制御性T細胞のマーカーであるFoxp3、腫瘍と間質でのprogram death ligand 1の発現を評価し、間質細胞を含めてキャラクターの解析を行っている。
|