研究成果の概要 |
従来の検査方法を凌駕する新しい血清自己抗体の検査方法を開発することを目的とした。解析対象分子標的は、RalA, Sui1, NY-ESO-1である。最も抗原性の高いペプチドを選択して、ELISAアッセイシステムを構築した。食道扁平上皮癌患者血液172検体を用いて血清中の抗体価を解析した。血清抗体陽性率は、RalA抗体=14%、Sui1抗体=8%, NY-ESO-1抗体=32%であった。ステージごとの陽性率では、概ねステージが進行すると陽性率が高い傾向を認めた。切除標本の免疫染色との相関関係では、RalAならびにSui1では関連性が乏しいと思われたが、NY-ESo-1では弱い相関関係を認めた。
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