研究成果の概要 |
培養食道癌細胞(TE-4, TE-8)を用いた5-アミノレブリン酸(5-aminolevulinic acid, 以下ALA)投与後のLED光照射を行ったところ、TE-8についてはLED照射後24時間よりALA濃度依存性に増殖抑制および細胞周期抑制(G1 arrest)を認めた一方、TE-4では見られなかった。ALA+LEDにて細胞周期関連蛋白発現の明らかな変化を認めなかった。担癌マウスを用いた動物実験は検討不十分となったが、文献検索上、既存の光増感剤は欧米を含め早期食道癌の根治的治療及び進行食道癌の救済療法として有効との報告があり、ALAの食道癌に対するPDTも同等以上の有効性が期待される。
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