研究課題
固形癌の幹細胞マーカーとして重要視されているCD44に着目し、CD44を高発現するHCT116, HT-29大腸癌細胞株を中心に検討した。酸化ストレスとして過酸化水素を添加し細胞死を誘導した。細胞死誘導されやすさは、常酸素条件、低酸素条件間で比較したが大きな差を見いだせなかった。オールトランスレチノイン酸は急性前骨髄性白血病を分化誘導する薬剤として知られているが、今回HCT116, HT-29に及ぼす効果を検討した。オールトランスレチノイン酸はHCT-116, HT-29に活性酸素種を介し細胞死を誘導したが、細胞分化に及ぼす効果を観察できなかった。またその影響は常酸素条件、低酸素条件間で大きな差を見いだせなかった。食道癌臨床検体におけるガレクチン-7発現制御を調べる目的で、前年度に引き続きメチル化特異的PCR法で検討を継続した。実験のpositive controlには、正常皮膚組織または培養細胞としてはHeLa細胞を使用し、プロモーター設定デザイン、バイサルファイト処理に用いる試薬条件等、実験条件に変更を加えたが、現時点で有効なデータを得ることができていない。
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Gastric Cancer
巻: 18 ページ: 407-416
10.1007/s10120-014-0377-8
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