研究課題/領域番号 |
24591972
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
井上 靖浩 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (20324535)
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研究分担者 |
田中 光司 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (10345986)
奥川 喜永 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (30555545)
楠 正人 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50192026)
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キーワード | 大腸癌 / 直腸癌 / microRNA / 化学放射線療法 |
研究概要 |
平成25年度は、放射線抵抗性に関与するCpG islandおよびそれにより不活化される遺伝子(mi-RNA)を網羅的に探索するため。術前化学療法を施行した直腸癌症例において、化学放射線療法の病理組織学的効果を見直し、組織学的病理効果の乏しいGrade Ia と著明な効果Grade III 症例を複数選択、2群間での遺伝子発現差を検証した。昨年度、circulating mi-RNA発現の意義をみたことから、今回、治療前の末梢血を用いてmi-RNA arrayを施行。2倍以上の発現差がある(高発現、低発現ともに)micro RNAを選択し、化学放射線効果関連mi-RNAを新たにピックアップした。またこれらとは別に、H24選択した原発巣由来のcirculating mi-RNA21などが、化学放射線療法あるいは化学療法での腫瘍減量効果と相関した変動を示すのか確認するためのサンプル取得を並行して進めた。「大腸癌集学的治療における血清mi-RNAの網羅的解析と新規治療マーカーの確立」として病院倫理審査承認を得て、着目している化学放射線療法あるいは化学療法中のcirculating mi-RNAを順次測定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
Circulating mi-RNAと化学放射線療法との関連を評価していくことは進められているが、腫瘍での遺伝子発現の確認、関連評価が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
mi-RNAarrayで選択したmi-RNAおよび、原発腫瘍の減量と相関するmi-RNAにつき、癌部での発現をreal time PCRで確認し、臨床病理学的因子との相関を解析する。
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次年度の研究費の使用計画 |
見込み消耗品の使用が予想より少なかったため、次年度使用額の残金がでました。 予定の実験がやや遅れていることもあり、鋭意進めていくことで、予算を適正に使用できると考えます。
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