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2012 年度 実施状況報告書

大腸癌に対する新しいエピジェネティックテラピーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24591977
研究種目

基盤研究(C)

研究機関熊本大学

研究代表者

坂本 快郎  熊本大学, 医学部附属病院, 特任助教 (00452897)

研究分担者 林 尚子  熊本大学, 医学部附属病院, その他 (20452899)
別府 透  熊本大学, 医学部附属病院, その他 (70301372)
渡邊 雅之  熊本大学, その他の研究科, 准教授 (80254639)
宮本 裕士  熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (80551259)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードEZH2 / JMJD3 / 大腸癌 / 肝転移 / エピジェネティクス
研究概要

今年度は、以下の項目を研究計画として予定していた。それぞれについて、現在の進行状況と意義について記載する。
(1) EZH2およびJMJD3とH3K27メチル化に関する分子生物学的検討
大腸癌由来細胞株におけるEZH2およびJMJD3の発現状況の確認について、、6種類のcell lineで発現をRT-PCRにて確認したところ、EZH2はいずれのcell lineも発現を認め、JMJD3に関してもいずれのcell lineでも発現を認めた。現在、western blotting法でも確認中である。大腸癌由来細胞株におけるEZH2およびJMJD3の機能解析について大腸癌cell lineでは、胆管癌cell lineで見られたようなEZH2によるapoptosisの増加は認められなかった。それ以外の機能についても、現在解析中である。
(2) 大腸癌肝転移症例の臨床検体におけるEZH2およびJMJD3とH3K27メチル化に検討
肝転移の切除標本において免疫染色にて発現を確認中である。preliminaryなデータでは、EZH2は高発現しており、JMJD3は発現が低いようである。EZH2およびJMJD3の発現状況およびH3K27メチル化レベルと予後との相関性の検討については、EZH2高発現症例程、無再発生存期間が不良な傾向を認めている。さらに症例を重ねて検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は既に終了を予定していた胆管癌に関する研究が長引いたことが影響している。しかし、現在ノウハウも蓄積されてきており、以後は加速度的に進行することが可能と考えている。

今後の研究の推進方策

平成25年度の研究計画として、(1) EZH2発現量と抗癌剤感受性に関する検討、(2) in vivoにおける検討を挙げていたが、平成24年度の実験計画から、まだ達成できていないEZH2およびJMJD3の機能解析をまずは完結する予定としている。また、大腸癌肝転移症例における免疫染色の追加は近日中に終了できる予定である。その後に上記2項目の実験を開始する予定である。胆管癌における検討から、EZH2のに拮抗する薬剤が胆管癌に有効であるgemcitabineとの併用効果を認めていることから、大腸癌に有用な5-FU oxaliplatine、irinotecanなどとの併用効果を期待しており、その実験を進める。そこまでの実験結果を早急に得た後に、in vivoの実験へと移行する予定である。
現在の状況としては、実験計画より遅れいてはいるが、先にも述べたように加速度的に進行できると考えており、実験計画の変更は予定していない。

次年度の研究費の使用計画

該当なし

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 大腸癌の発育進展におけるEZH2発現の意義2012

    • 著者名/発表者名
      坂本快郎
    • 学会等名
      第27回日本消化器癌発生学会
    • 発表場所
      徳島 ルネッサンスリゾートナルト
    • 年月日
      20121115-20121115

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公開日: 2014-07-24  

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