現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
遅れている理由として,DSS(デキストラン硫酸ナトリウム)投与による薬剤誘導性IBDモデルの確立に時間を要した事が挙げられる.但し,確立後は安定した炎症を認めており,まず行ったEPO投与群の生存率や体重減少の改善を認めた.またReal-time PCRを用いてEPOによる腸管局所のサイトカイン・ケモカイン(TNF-α,IL-1β,IFN-γ,IL-10,RANTES, MCP-1, MIP-1α, CCR5, CXCR3, E-selectin, ICAM-1等)の測定を行っているがこれは現在も継続中である.いくつかのサイトカインでは免疫活性抑制との相関を認めた.IL-10ノックアウトマウスでの同様の検討を試みたが炎症の発症が不安定であり十分な結果を得ることができなかった.またEPOによるHb/Htの増加を認めEPOの基本作用である造血効果は確認できた.
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