研究成果の概要 |
近年我々は末梢血中循環腫瘍細胞(CTC)が癌幹細胞のマーカーを発現している(CTSC)ことを明らかにした。今回新たに同定したCTSCマーカーXを加えたmultiple marker(CEA, CK, CD133, CD44,X)を用い、CTSC/CTCの臨床的有用性を、大腸癌の病期別に検討した。その結果、血中CTSC/CTCは大腸癌の各病期における再発および予後予測因子として有用であることが明らかとなった。また、末梢血中CTSC/CTCは分子標的薬(ベバシズマブ・セツキシマブ)と化学療法剤(FOLFOX・FOLFIRI)の併用療法における、治療効果予測マーカーとしても有用であることが判明した。
|