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2014 年度 実績報告書

大腸癌における合成レチノイドの核内レセプター制御による分化誘導作用の解明

研究課題

研究課題/領域番号 24591987
研究機関産業医科大学

研究代表者

中山 善文  産業医科大学, 医学部, 准教授 (50279337)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードTAC-101 / 合成レチノイド / Am80 / ATRA / 大腸癌 / 肝転移抑制 / 大腸発癌モデル / 核内レセプター
研究実績の概要

合成レチノイドのTAC-101の作用機序解明のために、臨床使用されているATRA、Am80との比較検討を行った。TAC-101、ATRA、Am80投与によって、大腸癌細胞における核内レセプターを含めた分化誘導関連遺伝子などがどのように変化するかをマイクロアレイ法で解析した。大腸癌細胞株DLD-1の薬剤感受性試験をWST-8アッセイで行った結果で至適濃度を決定し、それらの濃度で各薬剤の72時間暴露を行いtotal RNAを抽出した。Total RNA抽出はTotal RNA/RNeasy Mini Kitを使用して行った。マイクロアレイ解析はヒト全遺伝子型DNAチップ(ヒト25k ver 2.10)を用いた2色法で、Dye-Swapを行った。RNA サンプルの品質チェックも問題なし。約25000の遺伝子を網羅的に検討し、Log2Ratio≧0.5またはLog2Ratio≦-0.5の変化を示したものを抽出した。TAC-101投与において発現が有意に増加した遺伝子は177個で、発現が有意に減少した遺伝子は77個であった。ATRA投与において発現が有意に増加した遺伝子は222個で、発現が有意に減少した遺伝子は272個であった。Am80投与において発現が有意に増加した遺伝子は143個で、発現が有意に減少した遺伝子は48個であった。これらの抽出された遺伝子において、GENECODIS2.0を使用したGO (Gene Ontology)解析とパスウエイ解析を行った。TAC-101により変化した遺伝子について、ラット大腸癌門脈内注入肝転移モデルにおける肝転移巣と正常肝組織の免疫染色を行い、TAC-101による肝転移抑制効果に関連していると思われる物質を検討した。また、ラット大腸発癌モデルにおける正常粘膜と腫瘍組織を免疫染色し、TAC-101による大腸発癌抑制効果に関連していると思われる物質を検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 中山善文、鳥越貴行、皆川紀剛、田村利尚、 上原智仁、森 泰寿、山口幸二 、和泉弘人2014

    • 著者名/発表者名
      合成レチノイドTAC-101、ATRA、Am80による 大腸癌細胞の遺伝子変化の網羅的解析の比較
    • 学会等名
      第69回日本消化器外科学会総会
    • 発表場所
      郡山市民文化センター(郡山市)
    • 年月日
      2014-07-16 – 2014-07-16
  • [学会発表] 合成レチノイドTAC-101とATRAによる大腸癌細胞 の遺伝子変化の網羅的解析2014

    • 著者名/発表者名
      中山善文、鳥越貴行、皆川紀剛、井上 譲、 上原智仁, 森 泰寿、山口幸二 、和泉弘人
    • 学会等名
      第114回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都市)
    • 年月日
      2014-04-05 – 2014-04-05

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公開日: 2016-06-01  

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