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2012 年度 実施状況報告書

癌幹細胞マーカーCD133に着目した胆道癌の抗癌剤耐性解明と新規治療への応用

研究課題

研究課題/領域番号 24592026
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神戸大学

研究代表者

味木 徹夫  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80379403)

研究分担者 具 英成  神戸大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40195615)
堀 裕一  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (80248004)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード胆道がん / 癌幹細胞
研究概要

胆道癌における抗癌剤耐性と癌幹細胞発現の関連につき研究している。これまでに低悪性度の胆管腫瘍であるIPNB (intraductal papillary neoplasm of bile duct)では癌幹細胞マーカーCD133は発現せず、通常型胆管癌(16-7%の癌細胞に発現)とは明らかに異なることを報告した (Hepatology Research, 2012)。 さらに、初診時非切除と判断したが、抗癌剤Gemcitabineが奏効し切除を行った症例(癌の臨床、2012)からの癌細胞の初代培養にこれまでに成功した。この癌細胞は、症例、培養細胞ともCD133の高発現の特徴を示した。胆道癌からの初代培養は非常に困難であり、期間内に36例の培養を試みたが、成功は3例のみであった。これらはヌードマウス皮下接種での腫瘍形成を確認した。これらのCD133発現の特徴につき現在検討を行っており、抗癌剤耐性との関連を検討する予定である。
また、臨床胆道癌切除例におけるCD133発現を免疫組織学的に検討したが、臨床病理学的因子とは明らかな相関関係は得られなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床胆道癌例におけるCD133発現検討は終了し、また、抗癌剤耐性例からもCD133高発現癌幹細胞樹立にも成功している。今後、これら細胞株と一般胆道癌細胞株との比較を行う予定である。

今後の研究の推進方策

まず樹立細胞株の特性に関し、分子生物学的検討を行う必要がある。特に接着因子を中心に研究を行う予定である。またマイクロアレイ法にてこれら細胞株に特異的に発現している因子が無いかを検討する。

次年度の研究費の使用計画

上述のように、細胞株を中心に実験を行う予定である。接着因子のタンパク発現のアッセイ、マイクロアレイに関して研究費を使用する予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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