研究課題
膵臓がんは、がんにおける死因の第5位を占める。また、膵臓がんは予後不良のがんであり、膵臓がん患者全体の5年生存割合は5%に満たない。膵臓がん患者の予後が不良である原因は、再発・進行膵臓がんに対する有効な薬剤が限られていることに加え、早期発見の手段が確立していないことが挙げられる。従って膵臓がん患者の予後改善のためには、非侵襲的な早期診断法の確立が必要不可欠であり、血清miRNAを用いた膵がんのマーカーの検討を行った。これまでの研究においては、患者血清からRNAを単離しマイクロアレイ法によって解析を行い、hsa-miR-188-5p、hsa-miR-1275及びhsa-miR-3648が、膵がん患者において有意に上昇していることを明らかにした。特にmiR-1275は平均3.6倍に上昇していることが確認された。今年度は、さらに多くの検体を用いて、これらmiRNAの有用性を検討した。一方miRNAの血清診断を考慮すると他の消化管疾患での検討も必要になってくる。そこで、今年度我々は幾つかの消化器疾患においてもmiRNAの検討を行い、hsa-miR-188-5p、hsa-miR-1275及びhsa-miR-3648の有用性の検討を行った。
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