研究実績の概要 |
24年度の研究実施計画のもと、2次元培養でBALB/cCr S1cマウスから分離した腺房細胞を培養し、Western blot、RT-PCRにてCyclin Dの発現増強を確認することができなかったので、手法を変更し、3次元培養容器を用いて同様の実験を行った。しかし、この方法でも増強の確認をすることができなかったので、癌幹細胞実験へと計画を一部変更した。 6種類の膵癌細胞株を用いて、2次元培養にてSphere形成の確認ができなかったので、3次元培養にてそれを行ったところ、Day1でSphereを確認。現在、タンパクを抽出し、癌幹細胞マーカーであるCD24, CD44, CD133, ALDH-1などでタンパクの発現を確認しているところである。現在、2度目のWester blotを終え、各種細胞株で発現の有無を確認している段階である。この操作で癌幹細胞の存在を確認できる段階まで実験は終えているため、次の段階として、癌幹細胞マーカーを多く発現している細胞株を選び、癌幹細胞richな細胞集団の獲得に向け、研究を進めているところである。
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