研究課題/領域番号 |
24592055
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
島袋 勝也 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20362163)
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研究分担者 |
松野 幸博 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (10542409)
竹村 博文 岐阜大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20242521)
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キーワード | 重症虚血肢 / 感染 / 血管新生 |
研究概要 |
本症例は、未だ確実な治療方法が確立していない予後不良な難治性の重症虚血肢に対し、血管新生作用を持つバルトネラ菌を用いることで感染症を用いた血管新生により重症虚血肢の治療法を確立することが目的である。 昨年度は、本実験に必要な重症虚血肢の作成を試みた。家兎での実験の前にまずはラットモデルを使用し再現性にある下肢虚血モデルの作成を行った。犠死後の下肢血管を病理組織学的に診断し壊死組織と毛細血管レベルで血管消失を確認した。 本年度は家兎を使用し同様のモデル作成を試みたが虚血作成時に死に至るモデルが多く再現性のあるモデル作成に苦慮している状態である。 次年度はこの点を解明し再現性のモデルを作成しこれにBartonella henselaeを筋肉内投与し感染させ、下肢動脈造影および経皮酸素分圧(tcpO2)測定にて虚血改善を検証し、同時に病理学的に血管新生をみとめるか検証する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
ラットで確認できた虚血肢モデルを今年度は家兎を使用し同様のモデル作成を試みたが虚血作成時に死に至るモデルが多く再現性のあるモデル作成が進んでいない状態である。場合によりラットモデルで本実験を進めることも視野に入れ、現在今後の実験方針について検討中である。
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今後の研究の推進方策 |
まずは当初計画の遅れを取り戻す必要があり、臨床活動を抑え研究活動に時間を割く予定である。一方で、今年度は関連学会の参加で重症虚血肢に対する知識をさらに得ることができたため今後の研究に大きく役立つものと考える。ラットモデルの作成は可能であり、モデルの変更で本実験を進めることを検討している。
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次年度の研究費の使用計画 |
本実験の遅れからまずは実験モデル作成が先決と考え予定物品の購入は見送り次年度早期の購入予定とした。 経皮酸素ガス分圧測定装置は他科の実験器具として用意されたため、次年度の研究費使用は動物、検査物品および実験方法のさらなる検討のため関連学会への参加、成果発表に使用する予定である。
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