研究課題/領域番号 |
24592058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
平野 弘嗣 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (40378394)
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研究分担者 |
新保 秀人 三重大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70179076)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 脊髄虚血障害 |
研究概要 |
1.マウス脊髄虚血モデルの作成について 必要なマウス(C57BL/6 8-12 weeks old; 22-27g)を選別中。また必要な薬剤Ketamin/Xylazin (75/25 mg/kg)、heparin (400I U/kg)、生理食塩水を準備した。実験に必要な道具である、人工呼吸器、気管チューブ、ヒーティングテーブル、24Gカニュラ、脳外科用血管クリップを準備した。また実験グループの設定を行った。 2.組織学的な脊髄障害の評価について 組織切片作成のため必要な薬剤(4%ホルマリン、EDTA decalcification solution)を準備した。また組織をHE染色するため、パラフィン切片作成、HE染色、組織評価の練習を行った。さらに免疫染色による評価を行うため、必要な抗体(goat polyclonal anti-CD34 antibody、rabbit polyclonal anti-brain-derived neurotrophic factor (BDNF) antibody、rabbit polyclonal anti-VEGF antibody)を選別中である。また脊髄中の血管再生の評価を行うため、以前に作成した切片を用いて染色された血管内皮細胞をカウントしてその密度で血管再生の程度を定量化することが可能か検討した。またCD34との二重染色が可能か検討した。また運動神経再生の評価を行うため、NeuNの免疫染色が可能か検討し、必要な抗体を選別した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
実験に必要なマウスの選別に時間を要したため、事業の遂行がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1.マウス脊髄虚血モデルを作成方法に基づき推進する。 2.実験グループの作成に必要なだけの標本数を確保する。 3.組織学的な脊髄障害の比較を行うため、組織標本の作製をすすめる。 4.免疫染色による評価を行うためCD34、BDNF、VEGFの免疫染色を行う。また血管再生の評価を行うため、術後28日目と56日目にの組織切片にてCD31の抗体を用いて血管内皮細胞を染色後、血管数をカウントしてその密度を比較検討する。またCD34との二重染色を行い骨髄由来のCD34陽性細胞が関わっているか評価する。さらに運動神経再生の評価のため術後28日目と56日目にの組織切片にてNeuN対する抗体を用いて免疫染色を行い、神経再生の有無を評価する。またCD34との二重染色を行い骨髄由来のCD34陽性細胞が関わっているか評価する。
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次年度の研究費の使用計画 |
100匹程度のマウスの購入費に使用。また動物実験に使用する消耗品、組織切片作成に必要な消耗品の購入に使用。またCD34、BDNF、VEGF、CD31、NeuNの免疫染色に使用する、各種の抗体の購入。24年度未使用分の研究費も併せて使用する。
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